ノルウェージャンフォレストキャットの起源と歴史

ノルウェージャンフォレストキャットの起源と歴史

今回は、ノルウェージャンフォレストキャットの起源と歴史について掘り下げます。

わが家には2匹のノルウェージャンフォレストキャットがいます。

古代ノルウェーから現代に至るまで、この魅力的な猫種は多くの物語や伝説があります。

猫と海を渡ったバイキングたちから、トルコのアンゴラ猫との意外な繋がりまで様々な説が存在しますが、どれもノルウェージャンの特異な特徴と深い歴史を物語っています。

それでは、ノルウェージャンフォレストキャットの世界へとご案内します。

もくじ -Contents-

ノルウェージャンフォレストキャットの起源と歴史

ノルウェージャンフォレストキャットは、自然発生的に誕生した猫種として知られています。

その起源については、いくつかの説がありますが、広く知られている説を紹介します。

バイキングの船に同乗した猫

バイキングの船に乗っていたノルウェージャンフォレストキャット
バイキングの船に乗っていたノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャンフォレストキャットの起源については、バイキングの時代(8世紀から11世紀)まで遡ります。

彼らは船の中でネズミや他の害虫を駆除するために猫を同乗させていました。

この猫たちが、ノルウェージャンフォレストキャットの起源であり、厳しい気候と自然環境に適応し、進化していったと考えられています

また、この説にはメインクーンの起源にも関わってきます。メインクーンの起源についても多くの伝説がありますが、その中で最も支持されているのは、ノルウェージャンフォレストキャットがバイキングによってアメリカに持ち込まれ、現地の猫と交配してメインクーンが生まれたという説です。

この説は、両品種が似たような外見を持っていることから支持されています。

また、別の説では、ノルウェージャンフォレストキャットの起源をトルコに結びつけるものがあります。

この説は、トルコのアンゴラ猫や他の長毛種の猫がバイキングによってノルウェーに持ち込まれ、それがノルウェージャンフォレストキャットの祖先になったというものです。

この説は、ノルウェージャンフォレストキャットとトルコアンゴラ猫が長い被毛を持ち、寒冷地に適応している点で共通していることに基づいています​

神話や伝説に登場する猫

神話に登場するノルウェージャンフォレストキャット
神話にも登場するノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャンフォレストキャットは、北欧の神話や伝説にも登場します。

具体的には、ノルウェーの神話では、雷神トールの妻であるフレイヤが、巨大なノルウェージャンフォレストキャットの車を引くという話や、雷神トールが持ち上げることができなかった猫という神話があります。

このことからも、ノルウェージャンフォレストキャットが古くから北欧の文化や生活に深く根付いていたことがうかがえます。

その他の起源説

外で暮らすノルウェージャンフォレストキャット
外で暮らすノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャンフォレストキャットは、ノルウェーの厳しい自然環境で自然に進化したとする説も広く受け入れられています。

バイキングの船に乗せられた猫たちが、ノルウェーの森林地帯で数世紀にわたって生き延び、その過程で独特の特徴を持つようになったというものです。

過去には、ノルウェージャンフォレストキャットが犬との交配から生まれたという説が一部で信じられていたことがありますが、これは科学的根拠に基づくものではなく、彼らの大きな体格や社交的な性格が犬を連想させるために生まれた誤解や伝説に過ぎません。

このような説が信じられた具体的な時期や文脈については明確な記録を見つけることができませんでしたが、現在ではこの説は広く否定されており、ノルウェージャンフォレストキャットは純粋な猫種として認識されています。

ノルウェージャンフォレストキャット、品種としての確立

20世紀初頭、ノルウェージャンフォレストキャットは絶滅の危機に瀕していましたが、ノルウェー国内の愛猫家たちによって保護と繁殖が行われました。

1970年代には、正式に猫種として認められ、国際的にも広く知られるようになりました。

雑種としての扱い

雑種とされていたノルウェージャンフォレストキャット
過去には雑種とされていたノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャンフォレストキャットは、特定の品種として認識される前は、単に「森の猫」や「農場の猫」として知られており、純血種とは見なされていませんでした。

実際、第二次世界大戦中には、自由に放し飼いされていたため、他の家猫と交配することが一般的でした。このため、ノルウェージャンフォレストキャットは一時期、雑種化が進んでいました​。

ノルウェージャンフォレストキャットの保存と繁殖プログラム

1930年代に入り、ノルウェージャンフォレストキャットの独特な特徴と魅力に気づいた愛猫家たちが、品種保存のための組織を立ち上げました。

1938年にオスロで設立されたノルウェージャンフォレストキャットクラブは、第二次世界大戦によって一時中断されましたが、戦後には活動を再開し、計画的な繁殖プログラムを展開しました。

ノルウェージャンフォレストキャットの公式認定

これらの努力の結果、ノルウェージャンフォレストキャットは1970年代に正式な品種として認識されるようになりました。

1978年にはスウェーデンで公式に認定され、1994年にはアメリカンキャットファンシアーズアソシエーション(ACFA)によっても認定されました。

まとめ

わが家のノルウェージャンフォレストキャット、おもちとあんこ
わが家のノルウェージャンフォレストキャット、おもちとあんこ

ノルウェージャンフォレストキャットは、古代から現代に至るまで、人々の生活や文化に深く関わってきたようです。

そう考えると、感慨深いものがありますよね。

このブログを通じて、ノルウェージャンフォレストキャットの世界を少しでも感じ取っていただけたなら幸いです。

ノルウェージャンフォレストキャットの魅力がくの人々に伝わり続けることを願っています。

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著者情報

頭の中は猫でいっぱい、モフモフ猫3匹と暮らしています。
毎日猫のことを考えて過ごしている猫大好き家族。

日々の幸せな生活の様子や、猫との暮らしをより良くするために勉強した内容を報告させていただいております。

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