猫にもデフォルトモードネットワークがあるの?猫の脳の不思議に迫る

猫のデフォルトモードネットワーク

私たち人間の脳には、何もしていない時やぼんやり考え事をしている時に働く「デフォルトモードネットワーク(Default Mode Network、DMN)」という仕組みがあることが知られています。

日常生活でふと過去を振り返ったり、未来のことを考えたりしているとき、このネットワークが活発になります。

でも、ここでふと思ったことがあります。

猫にもデフォルトモードネットワークがあるのだろうか?

私たちの愛する猫たちが、窓辺でぼんやりしているとき、何を考えているのでしょうか?

もくじ -Contents-

デフォルトモードネットワークとは

脳のネットワークのイメージ

デフォルトモードネットワーク(Default Mode Network、DMN)は、脳の中で特に安静時や内省的な活動をしているときに活発に機能するネットワークのことです。

デフォルトモードネットワークは、以下のような状況で活性化するとされています。

内省や自己関連の思考

過去の出来事を振り返ったり、将来を考えたり、自分自身に関する考えを巡らせたりしているとき。

社会的認知

他者の感情や意図を理解しようとするときや、他者との関係を思い描くとき。

空想や夢想

現実の外にある、想像上の状況やシナリオを思い描くとき。

デフォルトモードネットワークに関連する主要な脳領域には、前頭前野(特に内側前頭前野)、後帯状皮質、下側頭葉などが含まれます。

これらの領域は、脳が「外部からの刺激に集中していない」状態でも活動を維持しています。

興味深い点は、デフォルトモードネットワークが活性化しているとき、外部の課題や注意が必要な作業を行う際に活性化するネットワーク(タスクポジティブネットワーク、TPN)とは逆の関係にあるということです。デフォルトモードネットワークが活発になると、タスクポジティブネットワークの活動が抑制され、その逆もまた然りです。

また、デフォルトモードネットワークの異常な活動は、一部の精神疾患(例えばうつ病や統合失調症など)と関連している可能性があるとされています。

猫の脳にもデフォルトモードネットワークが存在する?

考え事をする動物たち
考え事をする動物たち

近年の神経科学の研究によると、デフォルトモードネットワークは、私たち人間だけでなく、サルやネズミなどの動物にも存在する可能性があることが示唆されています。

これらの動物たちも、休息中や内省的な状態にあるときに、このネットワークが活発になると考えられています。

猫に関しては具体的な研究はまだ少ないですが、同じ哺乳類であることを考えると、猫にもデフォルトモードネットワークに似た脳活動があるかもしれません。

猫がじっと座って遠くを見つめているとき、彼らの脳内ではどんなことが起きているのか、想像してみるとワクワクしますよね。

猫の「ぼんやりタイム」は何を意味しているの?

考え事をしているように見える猫(サイベリアンきなこ)
考え事をしているように見える猫(サイベリアンきなこ)

猫がリラックスしているとき、何かを考えているのか、それともただのんびりしているだけなのか、私たちには分かりません。

しかし、動物行動学の観点から考えると、猫も自分自身のことや周囲の環境について何らかの内省的な思考を持っている可能性があります。

例えば、猫が寝そべって目を閉じているとき、彼らの脳が活発に働いているかもしれません。

人間のデフォルトモードネットワークが休息時に活性化するように、猫も静かな時間に何かを感じ、考えているのかもしれませんね。

今後の研究に期待

現在、猫におけるデフォルトモードネットワークの存在についてはまだ詳しいことはわかっていません。

しかし、今後の神経科学の研究によって、猫がリラックスしているときの脳活動についてさらに明らかにされるかもしれません。

「猫のぼんやりタイム」が、単なる休息ではなく、深い思考や内省の時間である可能性も、将来解明されるかもしれませんね。

猫の脳の謎に迫る研究が進むことで、私たちの愛猫たちが何を考えているのか、少しでも理解できる日が来ることを楽しみにしています。

まとめ

猫のデフォルトモードネットワーク

猫の脳にもデフォルトモードネットワークのような活動がある可能性があり、彼らが静かにリラックスしているときには、もしかしたら何か深い思考を巡らせているかもしれません。

まだまだ謎が多い猫の脳活動ですが、今後の研究が進むことで、愛猫たちが私たちにどんな新しい驚きをもたらしてくれるのか、期待が膨らみます。

現在私たちは、仕事や家事、学業など忙しく過ごしています。

平日忙しいと、土日や休みの日に何もせずぼーっと過ごしたい、と考える人もいますよね。

ただ、このぼーっとする時間、体はリラックスして休めるのですが、どうやら脳にとってはあまり休まらないのだそう。

最近の研究では、何もせずぼーっとしている時間は、デフォルトモードネットワークが活発化し、むしろ脳が疲れやすくなると考えられています。

何もしていないと、余計なことを考えて不安が強まったりしてしまうことがありますよね。

要はそういうことみたいです。

脳を休めたいときには、何もしないことよりも散歩や何か簡単な作業をすることが推奨されているようです。

そこで、猫の出番です。

休日に脳を休ませたいときは、猫と遊んだり、「ぼんやりタイム」を観察しながら、猫の脳の神秘に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

もちろん脳だけではなく、体を休ませるために、人間もぼーっとする時間は必要です。

そんなときも、猫と一緒にぼーっとすれば、心も体も休まること間違いなしです。

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著者情報

頭の中は猫でいっぱい、モフモフ猫3匹と暮らしています。
毎日猫のことを考えて過ごしている猫大好き家族。

日々の幸せな生活の様子や、猫との暮らしをより良くするために勉強した内容を報告させていただいております。

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